お葬式での儀式お焼香

お葬式の場で必ず行うのが焼香です。焼香の由来は紀元前500年前まで遡ります。古く仏教発祥の地のインドではお香を炊くことによって腐敗や臭気を取り除くことを目的に日常的に行われていました。しかし日本では生活に浸透しなかったことから仏事に取り入れる風習が残ったと考えられています。

お葬式でなにげなく行なうことも多い焼香ですが、お葬式などで使われる焼香には3つの意味があります。一つは自分自身の汚れを払い、体を清めることです。焼香の香りによって自分を浄化、体を清めるための行為です。二つ目は故人への敬意を表すことを意味しています。故人への敬意とともに極楽浄土へ導くことを願う気持ちを表しています。三つ目は故人の弔いです。故人の行いをたたえ、成仏を願う気持ちを表しています。

焼香の流れは宗派や国によって違いがありますが、一般的に日本で行われている焼香の流れには3つの方法があります。立礼焼香、座礼焼香、回し焼香です。立礼焼香は立った状態で焼香を行います。椅子の多い会場で多く見られる方法です。遺族が終わった後に、参列者が順番に焼香を行います。座礼焼香とは、座った状態で行う焼香の方法です。自宅で葬儀を執り行う場合によく見られます。順番は立礼焼香と同様、遺族から参列者という順番で行います。回し焼香とは、狭い会場で移動スペースがない会場の場合に用いられます。遺族から順番に香炉代を回しながら焼香をする方法です。基本的なやり方は右手の親指、人差し指、中指の3本で抹香をつまんで、目の高さまで持ち上げ、指をこすり合わせるようにして抹香を落とします。この動作を3回ほど繰り返します。手を合わせ合掌をし遺族へ一礼します。一般的には数珠を左手に掛けて持ち、右手で焼香を行います。

焼香は葬儀の場では欠かすことのできない儀式です。宗派によって違いはありますが、故人を弔うという目的を忘れなければ特に決まった形式でなくてもいいようです。お葬式の大切な儀式の作法として覚えておくとよいでしょう。